Vol.51 裃雛(かみしもびな)

編集後記

春の陽気に包まれた3月初旬、群馬県安中市・五料の茶屋本陣で古い雛人形が公開されます。
「五料の茶屋友の会」の方々200名ほどの手で、普段は蔵に収蔵されている約1000体のひな人形を1日で飾るそうです。
中でも、 珍しい裃雛がズラリ並ぶ光景は圧巻です。

これだけの古い人形に囲まれると不気味、という人もいるかと思いますが・・・
上の裃雛は、一人だけうつむき加減で、一番可愛いと思った子。

  

  

裃雛をはじめ、安中藩主に伝わる貴重な享保雛や、御殿飾り、からくり雛などの珍しい雛人形がズラリ並びます。
上段右は「打掛部屋」。その昔、この辺りの農村では、村人がお金を出し合って共同の打掛を誂え、嫁入りの際は貸し出したのだそうです。
決して裕福ではなかった時代、お嫁入りを少しでも盛大に祝おうとしたのでしょう。
下の段は、庭の植物。左からミツマタ、紅梅、サンシュユ。

珍しい「狆引き雛」。
宮中で狆(中国から伝わった小型犬)を飼育する官女のおひな様です。
実は、狆引き雛の官女はみな懐妊中の女性で、少しお腹が膨らんでいるのだそうです。
犬はお産が軽いことから、安産の象徴として扱われました。
今も、おひな様には対になった犬の置物「犬筥(いぬばこ)」を備えるのが習わしですが、
おひな様と犬とは、何か繋がりがあるのでしょう。

 

おひな様と共に飾られるものはいろいろありますが、この辺りでは華やかな掛け軸を一緒に飾るのだそうです。
嫁入り図や、華やかな衣装を身にまとった道成寺の踊りの絵など。

さて、見学しているうちにお昼も過ぎ・・・五料は横川と目と鼻の先です。
横川といえば「横川の釜めし」

+なめこ汁で、いただきまーす!




取材日:2013.3.9

五料の茶屋本陣 http://www.webgunma.com/550/ 
 

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「ボテキンパラダイスかわら版」
Vol.51 2013.3.10発行
制作/高森春恵
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